テキストの世界

夕方、もう暗くなった自習室で
勉強していると
テキストの世界に
トリップしてしまうことがあった。

いっしょに来た友達のことも
自習室にいるということも
受験生だということも
すべて忘れて

すべての記憶が無くなって
テキストの中で思考することが
世界そのものになる

そこには空間があって
違った種類の秩序があった

その空間の中にいるというより
その空間そのものに
自分が成っているいるような感覚

集中が切れて目をテキストからはがして
横を見ると
いっしょに来た友達は
フィクションの登場人物みたいだった