ロボットが「我思う、ゆえに我あり」と主張する

 自己意識を持つロボットの研究をしている人がいるようだ。今はまだバクテリアレベルだが、今後2世紀のうちには人間レベルになるだろうと言っている。
 それは、ロボットが「我思う、ゆえに我あり」と主張するようになるということだと思う。

リプソン教授:現時点では、AIの持つ意識はバクテリアレベルのものです。だから、AIの苦しみに関する倫理については心配ありません。
しかし、AIのレベルが今後向上し自己意識を持ち始め人間レベルに近づいてくると、倫理の問題が浮上してくるのは、そのとおりです。人工システムがどれほどの自己意識をもっているのか測るようなシステムも実現されるかもしれません。
人間レベルの自己意識は次の10年は生まれないでしょう。もしかしたら50年ぐらいかかるかもしれません。しかし、今から2世紀のうちには、「人道的なAIの扱い」は間違いなく必要になっているでしょう。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/52863?page=7 

 現代から2世紀前といえば、ダーウィンの進化論が発表される前だ。
 現代に生きる私たちは、「ヒトは猿から進化したものだ。ヒトや世界を創造したのは神様ではない。」という事を当然のことと思っている。しかし、2世紀前の多くの人たちは、神様の存在を信じ、ヒトや世界は神様が創ったものだと信じていた。

 現在の多くの人たちは、人には「心」「魂」「精神」といったものが宿っていると考えている。しかし2世紀後の人たちが、自己意識を持つロボットに出あったとしたら、どうなるだろうか?
 2世紀後には、小学校の理科の授業で、人の自己意識が脳の神経回路から発生する仕組みが教えられているかもしれない。そして、道徳の授業で、ロボットも人と同じ仕組みの自己意識を持っているのだから、私たちの仲間なのだと教えられるのかもしれない。
 それから、歴史の授業で、「2世紀前の人たちは、人には魂が宿っていると信じていた」と教わるのかもしれない。