A君
(あやしい音響システムの発明者) を怒らせると、ちょっと恐い。
昨日も、100人の 音の女の子を ぼくのまわりに配置した。
しかも 夜中の2時半に!
ぼくは正座して、ビートルズを聞きながら いつものアナウンサーじゃない 6時のニュースを見ていた。
高円寺で、ウイルスが売買されて 新しい文化が生まれるでしょう。
高円寺ならすぐ近くじゃん! 知ってた? ねぇ、ねぇ、聞いてる?
100人の音の女の子の中の1人が なんか言ってる。
よくわからないから ムシして 日記のつづきを書くことにしよう。
……そして勇気をだして U子さんにプロポーズしたら U子さんは 「地下鉄のすべての空洞が 甘いラベンダーの香りでいっぱいになったら ……その時に、お返事します」 と、たおやかにおっしゃった。
まったく、なんて優しい人なんだろう!
『詩と思想/2001.10』