片根伊六 帳

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真夜中に

            真夜中に出歩いてはいけません。

真夜中にふらふら歩いていると真っ白い空間に行き着きます。 真っ白い空間には金色のヒマワリが咲き乱れていて、 その中ほどに地下へと続く階段が隠されているのです。 決して、その階段をおりてはいけません。 階段をとことことことこ降りていくと、ぼ~としてきて ふと保育園にいる時の記憶がよみがえってきます。 小さな布団の中で寝たふりをしています。 やがて我にかえると、階段を下りていたはずなのに、 いつのまにか登っているのに気づくでしょう。 そこはXYZの矢印でつくられた3次元の空間です。 赤いひし形がXY平面に接する球体の真ん中に安置されています。 きっと誰かが死んだんですね。 恐くて恐くて眠くなってきます。 気づくと保育園では、もうお昼寝の時間が終わっています。 誰もいなくなっています。 砂場では、 スコップが5~6本意味ありげに地面に突き刺さっています。 噴水からは緑色のジェルがもれてきています。 子供たちを守る警備のマネキンが パントマイムのように静止しています。 裏山には100万本のチューリップが咲き乱れています。 そして、その中ほどに、 空へと続く階段が隠されているのです。 決して、その階段をのぼってはいけません。