文体練習

片根伊六(かたねいろく)による、詩、物語、小説、エッセイなどを掲載しています。

お金

            お金は神様のようなものか?

そまつに扱うと、バチがあたる。 お札を踏みつけたり、切り刻んだりすることを考えると 多くの人が罪悪感を感じるのではないだろうか。 お金を投げて渡したり、 落ちて転がっている硬貨を踏んで止めることは あるかもしれないけれど。

お金は武器のようなものか? 大金を持っていれば、土地や会社を征服できる。 大きな建物を作るために、多くの人を働かせることができる。 美しい女性を奪うことができるかもしれない。 本気で憎まれていれば、大金をチラつかせても 許してもらえないだろうけど。

お金は保険のようなものか? 仕事をクビになっても、貯金がたくさんあれば暮らしていける。 車が壊れても、新しい車を買うことができる。 病気になっても、治療費を払って治してもらえる。 お金がたくさんあって、リスクをおかすことをしなくなると 保険は必要なくなると思うけど。

お金は衣食住のようなものか? 流浪の旅に出ても お金がたくさんあれば、のたれ死ぬことはないだろう。 何も持たなくて出かけても、歯ブラシも髭そりも 着がえも飲み物も、どこかで買うことができるだろう。 お店が無いようなところだと、 ちょっと困るだろうけど。

お金は人の集まりのようなものか? 子供のように全財産が数千円くらいまでなら 町内会みたいに、ほとんどみんな顔見知りだ。 世帯数がいくらで 誰が引っ越して行って、どこの家に子供が生まれて といったことまで把握できる。 数千万円、数億円ということになると 都市のように、全住民のことを知ることはできない。 1円単位の家計簿はつけなくなって、 資産がいくら増えたか、あるいは減ったかくらいしか 関心がなくなるだろう。

お金はテストの点数のようなものか? 計画的にこつこつ頑張れば、センター試験で良い点数をとれる。 コツをつかんだ人は、少ない努力で効率的に点数を稼げる。 コツが分からない人も、 寝る間も惜しんでがむしゃらに働けば、収入は増えるだろう。 勉強自体が好きな人がいるように 仕事自体が好きな人もいる。 センター試験の点数は相続できないけれど、 親からの教えや、生活環境などの影響はあると思うので 間接的な相続はあるのかも。 どちらも、ただ数字を上げること自体が目的になって 実生活には役立てられていないことも。