文体練習

片根伊六(かたねいろく)による、詩、物語、小説、エッセイなどを掲載しています。

冬の海水浴場は、人がいなくて恐い。

            波打ちぎわの、波がひいてすぐのところは

硬くて歩きやすい。 ひく直前の薄く静止しているところは 鏡のように透き通って反射している。 波の音が不自然に大きい。 水と雲の量と重さと速度が圧迫する。 果てしなく続いていて 帰れなくなる。