文体練習

片根伊六(かたねいろく)による、詩、物語、小説、エッセイなどを掲載しています。

泳ぎながら、微分か積分か

            マグロかサメかどっちか

止まると死ぬという話を聞いたことがある。

泳ぎながら寝るらしい。

ある種の人間は、 止まると死ぬ、マグロかサメみたいだ。

「好きな事を仕事にできて  面白い人生だろう、と思われてるかもしれないけど  そんなことない。おもしろくなんかない。」 と言ったりするのかも。

うまくいっている時もあるけど 落ち目の時もある。 そこから、はいあがれる人もいるけど  そのまま沈んだままの人もいる。

「奥さんが支えてくれた」 と言ったりして。

フラットに生きる方が効率的なのかもしれない。 積分みたいに、積み重なっていく安心感がある。

いっぽう微分はギャンブルだ。 つるつると、上を向いたり下を向いたりする。

一攫千金、「大きな目標に向かって」 大風呂敷を広げる。

あれだけ、巨大な資産で、 蟻の総数のような社員数で赤字を出したら なんなんだろうと思ってしまう。

数百万円〜MAX数千万円の利益だけど 数十年間、増収増益を続けている人と どっちがいいのだろう?

もう、あと20年くらいしか なくなってしまった。

「もう、あと20年くらいしか  なくなってしまった。」

やりたいことが山のようにある気がする。 けっきょく何もやっていないような気もする。

泳ぎ続けているつもりだけれど、 水槽の中でくるくる回っているだけ なような気もする。