文体練習

片根伊六(かたねいろく)による、詩、物語、小説、エッセイなどを掲載しています。

ゆっくりとした、無音のメッセージを聞くだろう

            子供の写真を映画のように見ていると、

もう会えないような気がしてきて、せつない。 覚えてないものや 奥さんが撮ったもので、初めて見るものもある。

過ぎた時間が、ゆっくり無音で再生されると、 時間からこぼれ落ちそうになる。

別の世界に迷い込んで 戻れなくなってしまう物語の入口が、 ストーブの横に 縦のスリットとしてあらわれた。

時間と距離の感覚がなくなるので 考えないか、考え抜くか、どっちかに しないといけない。

中途半端な理論に、感情的なものを入れすぎると 病気になってしまう。

「悪魔に心を売り渡した探求者が  ゆっくりとした、無音の  メッセージを聞くだろう。」

君だけが聞くことができたのだろうか?

君だけが悟ったことだろうか?

この世にいるのは、神様のようなものと 君だけか?

こんにちは、赤ちゃん 僕だよ。