片根伊六 帳

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市場原理と資本主義と民主主義と歴史が完成した後の、密かな革命 (詩)

            人工知能を搭載した買い物ロボットが、買い手にもっとも有利な商品を買ってくるようになった。

人工知能を搭載した販売ロボットが、お店がもっとも利益を出せる値段で販売するようになった。

そして、市場原理が完成した。

「お客様のために」とか、「あの人のお店で買ってあげたい」とか、「世のため人のため」とか、いろんな不確定な要素は無くなった。

財務大臣は、経済学者の意見より、経済分析ロボットの意見を尊重している。彼は24時間休まずにスーパーコンピュータを操り、ビックデータを計算し続けている。

データやら物量やら仮説やら検証やら文字数やら、天文学的数字になっていくので、みんな、考えるモチベーションが低下していった。

ローマ時代や江戸時代に近いかもしれない、という者もいた。

資本主義や民主主義や歴史などの完成形だという者もいた。

私は、時代の流れに反抗するタイプではない。かといって、この新しい時代に順応してを楽しめるほど若くはない。

懐古主義的なものは無理だ。若い頃にバカにしてきたのが、ネックになっている。

なにか存在意義となるビジョンを考えないと、このままずるずると、暗い気分の余生になってしまうだろう。

なにか、個人的な、私の頭の中だけの、密かな革命が必要だ。

この件に関しては、うちのロボットにも内緒にしなければならない。