片根伊六 帳

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観光地じゃないダムに来ている。 (詩)

            観光地じゃないダムに来ている。

ひとっこひとり居ない。 巨大な山をぶったぎるように、遠近法をきかせた上に立っていると、前衛映画の中に、ひとりぼっちで、閉じ込められたような感じになる。 静止した風景のなかを、すごい勢いで風が通り抜けていく。 夕日が鋭角的に、場面を区切る。

高度な文明が、ある日突然、瞬間的に消滅したのだ。 それをそのまま、真空の瞬間冷凍のような技術で保存しているのだ。 だから寒いんだな。