『逃げるは恥だが役に立つ』というテレビドラマを見ました。
主人公の森山みくりという20代の女性は、現状を改善したり、問題を解決したりするアイデアを次々に思いつく、発想豊かな女性です。 しかし、派遣先の上司からは提案を受け入れられず、クビになります。就職が決まらなくて悩む彼氏へ助言をしても、「小賢しい」と言われフラれます。 そういった経験が積み重なって、自分を「うっとうしがられる小賢しい女」と卑下しています。 本来は、すばらしい能力なはずが、マイナスに働いているのが、もったいないと思いました。
僕も、「こうやれば上手くいくんじゃないだろうか?」「こんなことをやってみればどうだろうか?」といったアイデアを考えるのが好きなので、共感する部分もありました。
それで思い出したのが、『最前線のリーダーシップ』という本のことです。 そもそも、アイデアを出して現状を変えようとすることは、とても危険なことだと言うのです。 現状に満足している人や、変わることが恐い人から、敵と見なされることが多いからです。 さまざまな種類の妨害にあったり、個人攻撃にあって排除されたり、場合によっては、命の危険にさらされることもあります。 派遣社員の若い女性であっても、大統領であっても、現状を変えたり、新しいことを受け入れてもらう難しさは同じだと思います。 それぞれの状況によって、用意周到に戦略をたてる必要があります。
誰に根回しすればいいのか? どのような言い方をすればいいのか? 話を切り出すタイミングは? 誰が抵抗しそうか? 段階的にちょっとづつの方がいいのか? どのようにプレゼンすれば、このアイデアで実現できる素晴らしい未来像を分かってもらえるか?
アイデアを実現できるようになるためには、勉強と経験がとっても必要だと思います。
『最前線のリーダーシップ』は、たくさんの事例が書かれていて、アイデアを実現させる具体的な手順や注意点が分かるので、ぜひ読んでみてください。