文体練習

片根伊六(かたねいろく)による、詩、物語、小説、エッセイなどを掲載しています。

ありじごく

            妹と二人で

ありじごくで遊んだことを たまに思い出す

建て替える前の 古い家の納屋の 裏の軒下

隣の敷地が高くて 横が土の壁になっている

せまくて じめじめしているのに 日が差してて とても明るい

二人で しゃがんで じっと見ている

それを 手前の ななめ上から見てるのと

さらさらの砂の アップ

あと 自分が 砂の斜面を ずるずる滑って 落ちてるところ

その三つを たまに思い出す

僕の中のどこかに ずっと あり続ける

なつかしくて 不気味で とても明るい