文体練習

片根伊六(かたねいろく)による、詩、物語、小説、エッセイなどを掲載しています。

おくのへや

            ふたりの おんなのこが

じいじと ばあばの おうちに とまった ひのことです

めがさめると おうちには ふたりの おんなのこしか いませんでした

じいじと ばあばは あさの おさんぽに でかけて いたのです

でも ふたりは へいきでした

じいじと ばあばの おうちに くるときも ふたりきりで しんかんせんに のってきたのですから

こわくも しんぱいでも ありませんでした

いもうとの おんなのこが おくの おへやにいこう と いいました

おくの おへやは じいじの おへやです

じいじの おへやに はいっては いけない とは いわれて いませんでした

おねえさんの おんなのこが がら がら がら と とびらを あけると

そうじきの ぞうさんが おでむかえ してくれました

おねえさんの おんなのこは びっくりして なきだしそうに なりました

でも いもうとの おんなのこが ぞうさんの せなかに のったので おねえさんの おんなのこも のることに しました

いもうとには まけたく なかったのです

そうじきの ぞうさんは ふたりの おんなのこを のせて あさごはんの てーぶるに つれていって くれました

てーぶるは よくみると かめさんでした

いすは きりんさんです

おおきいほうの きりんさんに おねえさんの おんなのこが すわりました

ちいさいほうの きりんさんに いもうとの おんなのこが すわりました

きりんさんは しせいよく まっすぐなので ふたりの おんなのこも しせいよく まっすぐ すわりました

かめさんの せなかは まるいので ぱんの おさらが おちそうで しんぱいでした

ふたりの おんなのこは りょうてを きちんと てーるぶるの うえにだして ぎょうぎよく たべました

あさごはんが すむと はんがーの ちょうちょが とんできて はっぴょうかいの どれすを かしてくれました

おきいほうの ちょっちょの そらいろの どれすは おねえさんに ぴったりでした

ちいさいほうの ちょうちょの ももいろの どれすは いもうとに ぴったりでした

とけいの はかせは いねむり していましたので いまが なんじか わかりません

いもうとの おんなのこが こほん こほん と うその せきをすると とけいの はかせは いまは くじだと おしえて くれました

おねえさんの おんなのこは じゅうにじ までには もどります と おてがみを かきました

おてがみを くわがたの てぶくろに はさんで じいじと ばあばに わたして もうらうよう おねがい しました

さめの りゅっくに すいとうの ぼうやを いれて さあ はっぴょうかいに おでかけです

いってらっしゃい と くじらの おへやさんも おみおくり してくれました