時間

時間から解放されたら
どうなってしまうのだろう

仕事
約束
用事
をなくしていったら
時間から
逃げられるのだろうか?

どのくらい
逃げ切れるだろうか?

お金がたくさんあったら
たくさんの時間
逃げ続けることができるだろう

逃げるのに必要なお金は
1時間あたり
何円くらいだろうか?

これでは逃げた
ことにならない

100億円くらいあったら
お金のことも
時間のことも
考えなくて済むかもしれない

月に30万円くらい使うとして
1年で360万円
100年で3億6千万円だ

医学が進歩しても
今から100年後には
もう生きていないだろう

もう
お金と時間のことは考えなくていい
ということは
逃げることが可能だということだろうか?

インフレが起きて
お金が紙くず同然になるということも
ありえる
あるいは
仮想通貨や電子マネーなんかの関係で
100億円がなくなってしまうかもしれない

悲観的になると
いくらお金があっても
逃げ切ることができない

逃げるという発想自体が
悲観的なのか

昔のヒッピーや
南の島の人みたいに
いろいろ
身軽になるという
方向性もあるが

私には無理だ

生理的に?

何か今の
モラル感とか
価値観とかを
保持したまま
時間を
なんとかできないだろうか?

この文章を
ひとまず終えなければならない時間まで
あと2時間をきってしまった

あと2時間弱で
時間を
なんとかする
ヒントの手がかりでも
思いつくことができるだろうか?

何か
体や心にとって
心地よいものに
没頭、没入?
している間は
時間のことを忘れている
そういう時の脳の状態は
どうなっているのだろうか?

空想の話にそれてしまうが
脳科学で
時間の感覚をつかさどる
脳の場所が特定できたとして
そこを麻痺させて
時間の感覚を
無くしてしまうことが
可能になったとしたら
どんなだろうか?

あるいは
ヨガの瞑想のようなメソッドで
時間の感覚を
消すことができるとしたら

効率を考えて
作業や知的なことなんかを
ぎちぎちに
スケジューリングしている人は
心地いいのかもしれない

時間をコントロールしている感覚は
時間から
解放されているという感覚が
もしかしたらあるのかもしれない

相手から逃げるのではなく
正面から挑むことによって
突きぬけてしまって
相手から
解放されていくという
すご技だ
(「逃」と「挑」は漢字が似ているな)

それはそれでありかもれないが

私には
無理だ

そういえば
前にこんな夢を見た

「錬金術と永遠」

確率の悪い実験をくりかえし
何かが生まれるかもしれないし
何も生まれないのかもしれないし

たくさん生んだかもしれないし
まったく生んでないのかもしれないし

地下の光のささない実験室で
計画性のない
行き当たりばったりの
調合をくりかえしている

世界がすべて元素なら
理論的には
ここですべてが
完結する

ここにすべてが
含まれている

あらゆるものを
生みだすことがでるとして
あらゆるものを
消し去ることができるとして

それがどうしたと言うのだろう?
それが何だと言うのだろう?

パンとミネラルウォーターを買うために
光の充満した
生き物だらけの地上に
はい上がると
寒気がした

ポケットに隠した
楽器で音階を確かめながら
生き物たちと
会話をする

意味があっているのか
確信はいつも持てないが
いつの間にか
パンと
ミネラルウォーターを持って
地下室で
うずくまっている

ひざを抱えて
しばらく安静にしていると
ふらふらと
いつのまにか
調合をくりかえしていた

何か考えると
世界を消し去ってしまいそうで
おじけづいた

昔のことも
先のことも
概念でしかなくなって
永遠って
こういうことなんだと
分かったら
悲しくないのに
涙が流れた