片根伊六 帳

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旅、神様の代理として

ケンイチウジ

さらばでござる

せっしゃは、旅に出るでござる

どこまでも軽やかに

この足を使って

涙がでるような風景を

おしげもなく

高速で向こうへ

吹き飛ばしながら

灼熱と極寒と

光と闇と

眠くなるような幸福と

冷たい感動のような恐怖と

熱湯のような快楽と

生物の痕跡だけをたどって

カゲのように

原子の構成物のふりをして

進化論と黄金比と数列を司る

神様の代理として

螺旋を悪用して

太陽を吹きけそうとしていると

何かの誕生を

お祝いするついでに

白亜紀の音源が

光の加減でかすかに

聴こえてくる