片根伊六 帳

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2017-09-22から1日間の記事一覧

錯乱

これから一昼夜、僕は書き続けるつもりだ。断続的に。黒い粒子で埋め尽くされた際限のない広がりの中から。とりあえずは真夜中の散歩から。 (今、僕は太宰治が自殺したとされる、玉川上水沿いを延々と歩いている)この美しい人は、いったい誰なのだろう? …

ちょうど心臓の真上に

ボードレールの『悪の華』を コートの内ポケットの中に ちょうど心臓の真上に 忍ばせた虚ろな男は あなたの すぐ近くに居るのかもしれません 横断歩道で あなたと一瞬 眼が合った あの男は 「通りすがりの女」である あなたに 「おお 私が愛したはずの君」と…

記録してしまう

僕らは記録してしまう。 必死に 流されていかないように サランラップをねじって作った命綱を 脊髄の中ほどにひっつけて。 記録するんだ……。 サランラップは涙にぬれると 溶けてしまうんだよ ああ 向こう側の光がぼやけて 香港映画 のようになってる 水は蒸…

街が微妙に、変化している。

パルコが、ひとまわり 小さくなったような気がする。 ラオックスの隣は、つぼ八だったはずだが 白木屋になっている。 アーケードの中の映画館の入口が どうしても、見つからない。 ABCマートでALL STARの紺色をください と言うと ALL STAR に紺はありませ…

右から左へ

右から左へチカチカしながら上昇する音のイメージが聞こえる。あの移動の上に彼女が座っていると仮定してみよう。僕は素足でジャンプするカンガルーといっしょに、彼女の裏声の後を追った。太陽が眩しいからボランティア活動に参加して少し休もう。古本屋で…

移動式ピンポン玉

耳の中がちょっとづつ あ たたくなり 土で構成された地面から 紳士たちが 飛び出してくる 皿も割れるだろう ふちなしの黒い立方体からは子供たちが 生まれて みんなで僕の耳をふーふーするんだ ピアノが何かを始めそうだから 僕はキーボードに手を乗せて待っ…

暗闇の中の境界/ポップ機械/まったく

暗闇の中にも境界はあるのさ。 君の弱々しい音楽は、1辺が 3mくらいの立方体の中で行ったり 来たりしている。 ああ、イライラするよ。 僕の日々を比喩っているようじゃないか! 低音なのか高音なのか 判断がつかない音源から君の 幼児体験がチビチビと ト…

やわらかいレースの知性

やわらかいレースの知性が 目線をはずしたとしたら 僕は何と言ってか分からなくなるだろう 右に不吉な影があって 美しく 例のあの 未来を暗示している オミクジの裏にメッセージを書いて 僕は霊的な交信を試みる 僕は切なくて どんどん妖しい回路を増設して…