文体練習

片根伊六(かたねいろく)による、詩、物語、小説、エッセイなどを掲載しています。

2019-02-12から1日間の記事一覧

「ぞうさん」のまどさんは、コピーライターのような態度

『まど・みちお詩集(谷川俊太郎編)』の中に、「魚を食べる」というエッセイがある。20代後半に書かれたもので、童謡「ぞうさん」と同じ人とは思えない、知的な論文調の文章だった。こんなふうだ。 「また、同じく焚いた魚の中にも骨離れのいいのとそうで…

目標は大きい方がいいのか?

目標は大きい方が良いという説がある。大きな成果が達成された時の、夢のような世界を思い浮かべると、モチベーションがあがる。 大きな目標を描けることは、その人の能力が高い証拠だと言うひともいる。 しかし、それは達成される可能性が低く、達成される…

ぼくは一人きり

季節外れのレジャースポットで ぼくは一人きり 山で 川で 海で キャンプ場で ぼくは一人きり 夜中や早朝で ぼくは一人きり たくさん人がいるコーヒー屋さんでも ぼくは一人きり 歩く 走る 泳ぐ 読む ぼくは一人きり

テキストの世界

夕方、もう暗くなった自習室で 勉強していると テキストの世界に トリップしてしまうことがあった。 いっしょに来た友達のことも 自習室にいるということも 受験生だということも すべて忘れて すべての記憶が無くなって テキストの中で思考することが 世界…

青い風景

拡声器を持ってふり向いた 天使のヌードが 虹色の翼を大きく広げ オレンジ色の音色をとどろかせた 静かに透き通ったその音波は 水平線を越えて 隣の大陸まで届いたと 言い伝えられている