文体練習

片根伊六(かたねいろく)による、詩、物語、小説、エッセイなどを掲載しています。

2000~2009(30代)

今のままの君を、どっかのパラレルワールドで保管しておきたいよ。

あ、小さい怪獣さんだ。 こっちにおいで。 なんでも無我夢中だね。 なんでも破壊してくね。 言葉を知らないって、おもしろいだろうね。 頭の中はどういう感じになってるんだろう? 今のままの君を、どっかのパラレルワールドで保管しておきたいよ。 保育園と…

そうじは人間のエゴかもしれない。

そうじは人間のエゴかもしれない。 ゴミ=汚いもの、あってはならないもの、諸悪の根源 ではないのに、 「ゴミ」を必要以上にさげすんでいる。 まだ使えるけど飽きたからとか 壊れて修理するのがめんどくさいとか 古くなったとかも そんなものがまだ周りにあ…

ジョンレノンの死についてのテレビを見た。

ジョンレノンの死についてのテレビを見た。 子供が生まれてから、 死のことを感じるようになったというのが逆説的だ。 病気、事故、事件、自殺、寿命。 死は無に近いものだろうか? 死は突然の消滅かもしれない。 走馬灯を見るような死は存在するのだろうか…

妻と赤ちゃんが、あした実家から帰ってくる。

妻と赤ちゃんが、あした実家から帰ってくる。 17時間後に、 6日ぶりに駅で彼女たちに会う。 そして、3人の生活がまた始まる。 明かりを暗くして、部屋を通り抜ける風にあたりながら 3人の生活をイメージしてみる。 赤ちゃんが素晴らしい笑顔で僕の方に…

マネキンと庭

真夜中にふらふら歩いていると真っ白い場所に行き着きました。 金色のヒマワリが咲き乱れていて、地下へと続く階段が隠されていました。 階段をとことこ降りていくと、保育園につきました。 小さな布団の中で寝たふりをしています。 階段を降りたはずなのに…

まっくらな中から生まれてくる

いつもまっくらな中から生まれてくると思う。 いろんなものは、まっくらな中から生まれてくるもの なんじゃないだろうか? まっくらな中は、黒くすき通るごくごく小さい点々で うめつくされているのだと思う。 重さがないから方向もなくて、 どこにも何も無…

幸せは3種類

時間で考えると 幸せは次の3つに分類できると思う。 1:今(五感をたよりに) 夕ご飯を食べて風呂に入った後、 やわらかい明かりにして音楽をかけて、 コーヒーを飲んでいる。 2:過去(記憶をたよりに) 自分としてはどれもこれも良い経験で、 これまで…

わたしは旅に出ているのだ。 どこから旅立ったかは忘れたが、 どこかに戻ることになるだろう。 この部屋も旅先の宿である。 わたしは今、輪廻転生の概念を悟ったのだろうか? 人生は続くのだと分かった。 (わたしは時間の存在を疑っているのだ。) わたしは…

こどもはどこから

こどもは どこから きたのかな? とうしずの しょうてんから きたのかな? ひかりの とつぜん へんいかな? おんがくの けっしょうか なにかかな? うちゅうが のぼる ところから? じかんが しずむ ところから?

一人でいると世界は広過ぎます。

一人でいると世界は広過ぎます。 みんなといると世界はせま過ぎます。 すべてのエネルギーが使われてしまいました。 物やお金が 頭の中を占領してしまっています。 なんとかしたいと思っているのです。 どこにたどり着きたいのでしょうか? 富でしょうか? …

森のような公園

森のような公園を歩き回っていた。 人の目が気にならないベンチに寝転んでいた。 葉っぱがおびただしく重なり合って 光を魔術的にしているのを下から眺めていた。 広々としているけど、囲まれている感じがして どんどん力が抜けていく。 宇宙や芸術や空間の…

莫大な広さの自由はこっちの方向に

君は、先行き真っ暗だと感じていることだろう。 どうしたら抜け出せるのかと考えていることだろう。 そういう時は僕にもあった。 次々と未熟な作戦を立てて 次々と失敗するだろう。 事故か何かで死んでしまったら楽だと考えるだろう。 精神科医か誰かに助け…

止まった光と動いている光

時間の流れ具合がかわるのです。 熱とは違った種類の寒気を感じるでしょう。 止まった光がゴミを美しく輝かせています。 誰も居なくなってしまいますが、 あらゆる人のことが分かるようになります。 背表紙の活字は規則正しくじっと待っています。 何か話し…

風力発電機と扇風機が向かい合っている。

真夏の夜のとある海上で 風力発電機と扇風機が向かい合っている。 エネルギーが循環しているんだ! エコだよね! この装置は 人の生活に役立っていないので 芸術の一種と言えなくもない。

真夜中に

真夜中に出歩いてはいけません。 真夜中にふらふら歩いていると真っ白い空間に行き着きます。 真っ白い空間には金色のヒマワリが咲き乱れていて、 その中ほどに地下へと続く階段が隠されているのです。 決して、その階段をおりてはいけません。 階段をとこと…

時間の流れ具合

時間の流れ具合がかわるのです。 熱とは違った種類の寒気を感じるでしょう。 止まった光がゴミを美しく輝かせています。 誰も居なくなってしまいますが、 あらゆる人のことが分かるようになります。 背表紙の活字は規則正しくじっと待っています。 何か話し…

ぎょろっとこっちを見たね

ぎょろっとこっちを見たね 好奇心がおうせいなんだね まだ外の世界を知らないんだよね どんな気持ちなんだろうね 10年後にはどんな顔をして どんな話し方をしているんだろうね 世界についてどんな風に 感じているんだろうね たまには嫌なこともあるけど 楽…

あるがままについて

あるがままに生きて行くと 幸せに暮らしていけるのだろうか? 自分を変えようとして努力することは よくないのだろうか? 変える必要がなく あるがままで幸せな人はいいけど あるがままでは幸せでない人は いろいろと頑張って変える必要があるのではないか?…

僕は目が覚めて明かりをつけた。

僕は目が覚めて明かりをつけた。 彼女が眠っている。 熟睡している。 うつぶせで、顔がこっちに向いている。 まぬけな顔だ…… 夜中の蛍光灯の明かりは 異常に明るく感じる。 そして部屋の中は、しーんとしている。 この人、誰だ? どんなふうに産まれたのだろ…

北川浩二詩集『涙』について

<p style="padding-left: 60px;">思っていたよりずっと長く 握手をしたり 手が肩にそっとおかれることがないと どうなるのか考えたい 「行為」より 僕は北川さんの文尾に注目したい。「どうなるのか考えたい」となっている。「どうなるか考えてごらん」でも「どうなるか考えた」でもない。「</p>…

山手線で方位を獲得する方法

山手線で田町と品川の間を移動している時 方位が分からなくなることが よくある。 そんな時は 目をつぶって、 真っ暗な平面に 縦の白い線を引く。 そして、右側に東京湾 左側に広尾や六本木を 配置する。 それから、今は出勤中なのか 帰宅中なのか思いだして…

第3幕 (詩)

心地よいブルーの彩りの中に 幸福がもてる時代に 素直に満足感をあたえよう。 そして前向きに何かを残そう。 十分に暗示的に 明るい方に向かって残そう。 第3幕の始まりだ。 先へ先へとはやる気持を押さえて ぐっと心を溜め込もう。 トーンの統一されたコラ…