「2010~now(40代)」カテゴリーアーカイブ

ちょうど40歳で独立して、自営業者になった。
だんだん自分の時間が取れるようになって、また本を読んだり文章を書いたりする余裕が出てきた。
田舎に住んでいるので、山や川について書くことも多くなった。

Raspberry Lover(ラズベリーラバー、秦 基博)について


Raspberry Lover
秦 基博

短い時間で、長い物語が凝縮されて入ってくるようだ。

だとするとすごい情報量だ。

「さも 彼女だけが 童話の中にきるように」という出だしの部分で、たくさんの童話が、頭の中で検索され始める。

アダムとイブの禁断の果実?

白雪姫の毒入りりんご?

えっ、シンデレラが魔女だったの?

彼氏の目の前で僕に「一瞬 目配せして 微笑んだ」、あの魅惑的なお姫様は、どこの魔女だ?

資料的価値

風景や気持ちを
事実に即して書くことは
なんらかの
資料的価値があるかもしれない

まったくの個人的な発見で
他の人にとって価値がない
と思っていたことを
見ず知らずの
誰かも同じように
発見していたとしたら
一般化、普遍化できる
可能性があると思う

錬金術と永遠(2)

眠い午後
魚を見ながら
うつらうつらして
過ごした

魚は
魚の内外の環境に反応して動いている
だけなのだろうか?

気持ち良さそうに見えるが
魚に感情はないだろう

感情の原型のような
電気的信号は流れているのかもしれない

水の流れの中で静止
しているということは
川上に向かって泳いでいるということだが
ヒレは動いていないように見える 

ずっとここいたい
何度でもここにきたいけど
もう二度とここに来ることは
ないだろう

寒くなってきた
そろそろ移動しよう

明智さんと徳川さんと伸び率

気の利いたことを言うのにも
疲れたよ
(言えてるかどうか分からないけど)

おもしくろくもなんともない

伸び率が低下って
なんなだ
常軌をいっしている

伸び続けているだけで
いいじゃなか
すごいことじゃないか

(現状維持だって難しいのに)

明智さんも
こんな感じで
追い詰められたんじゃ
ないだろうか

ずっと
徳川さんみたいなのも
どうかと思うけど

そんなふうな詩 あ間違えた 死

死んだ人たちはすごい

死を経験したのだから すごい

死の直前を 経験した人はすごいと思う

じいちゃんも ばあちゃんも すごいな

ねえ じいちゃん ばあちゃん

死ぬ直前は どんなだった?

70年も 90年も生きて そして 死ぬって

どんな気持ちだった?

痛みとかなくて

お酒によった時みないな感じで

マラソンでゴールする時みたいでもいいな

ゴールにたどり着いて ぐったり 倒れこんで

気ぜつするみたいに 意識が消えて

そんなふうな 死ならいいな

『15歳の寺小屋 ひとり』吉本隆明(著)

 創作の本質は、この〈転換〉にあるんですよ。どんなに長い小説であろうと、この〈転換〉の連続だと言っていい。つまり〈転換〉をどう描くかが、うまい小説になるかどうかのいちばん肝心なところで、芥川はそれを非常に素朴に忠実に自分の作品の中で使っているんです。

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